みづくくる 一六八 十 一六八  【HIROYA to IROHA】

絞り染色作家藤井裕也ブログ【みづくくる~ひろやといろは】。 水くくる=絞り染めの意。一六八=ひろやと物事のいろはを掛け合わせ題しました。

7)八代窯。

夕刻、山陽方面から京都へ戻りアトリエのご近所さんの神泉苑畔りの公園に佇む枝垂れ桜の夜桜見物をしながら、明日に備えあれこれと用事を済ませていたところで第7稿。
何とか間に合いました。

5月の連休明け姫路の呉服屋さんの展示会がありましてその企画説明会に参加後白鷺城に立ち寄ってパチリ。
その後岡山へ向けクルマを走らせました。

秋からスタートする八代亜紀さんの絵画と父・藤井浩のきものの併設展に向けたあれこれとミリオンアートスペースのギャラリースケジュールの打ち合わせを兼ねアート担当の茂木さんを訪ね岡山県和気郡の八代窯へ。
約7年ぶりのご来訪です。
3/31〜4/1行ってまいりました。
前回は窯焚きの炎を見ながら昼夜問わず約2週間薪をくべ1000℃〜1250℃の温度を保ちながら炎の流れや空気の量を調整する作業のお手伝いを少しばかり体験させて戴きましたが、
今回はちょうど窯焚きを終えた後で窯開きされた備前焼きの器たちの磨きの作業をされていらっしゃいました。
磨きは表面に付いた灰をサンドペーパーや石ヤスリで磨き仕上げていく作業です。
釉薬(ゆうやく)を使わない備前焼にとって窯詰めから窯焚き、窯開きまでの一連の流れは作品に命を吹き込むためにどれも手の抜けない大切な工程だそうです。

八代窯の陶匠たちの面々のお仕事ぶりは圧巻でした。

帰路につく前皆さんと昼食を交えながら第6稿にアップした僕の若かりし頃の写真の話題になり、茂木さんの役者時代の僕が持っている写真で随分と盛り上がりました。
それぞれ自分で手を動かし、試し実行する中で答えを出していく現場感は非常に重要。
それでこそ本当に大切な仕事が観えて来るというものです。

写真は1995年六本木ラフォーレミュージアムにて八代亜紀さんと藤井浩のジョイントチャリティ・ファッションショーの際の一コマ。

あれから二十数年。
お互い面影はなく…重いカラダに鞭打って今日も頑張るのだ。